格安SIM、実質値下げ相次ぐ 背景に総務省のロック解除義務化

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150320-00000007-fsi-bus_all

このタイミングで各社が実質値下げへと踏み切る背景には、総務省の制度変更がある。加入先の通信会社以外の回線を使えないように携帯電話の機能を制限するSIMロックの解除が5月に義務化されると決まり、「格安SIMの新規利用者を取り込む商機」(NTTコミュニケーションズ)とみるからだ。

携帯大手3社のスマホ契約は、通話し放題で月7000円前後がメーン。格安SIMへ乗り換える動きも出てきそうだ。

いよいよ日本も本格的なSIMフリーの時代へ突入しそうですが、利用できるサービスの選択肢が広がることは、それだけ、自分に合ったお得で便利なサービスを絞り込んで決めるべきことでもあって、悩ましい時代になるということも言えると思います。
MVNOのSIMは、安さでもてはやされがちですが、例えば、最近発生した、iOS8へのバージョンアップに伴い某会社のCDMAMVNOのSIMが対応しなくなった、といったことが起きる可能性もあり、また、報じられている通信速度の調査結果を見ると、総じてメガキャリアよりは通信速度が遅くなる傾向があるようです。また、メガキャリアでは、料金の毎月割や買い替え時の下取り、カスタマーサポート、付帯サービスなどが充実しているがMVNO ではそういった面がざっくりと削ぎ落とされていて、表面上の料金や通信量だけに目を奪われると、後々、後悔することになりかねません。MVNOのSIMでは構成プロファイルをダウンロードしてマニュアルに従いAPNを自分で設定するのが普通ですが、こうしたことを自前でやるのが苦にならない程度の人でないと向いていません。
メガキャリアからMVNOへ移行することを考えている人は、自分が利用している、また今後利用する可能性があるサービスに目を向けて、それがなくても良い、料金が安くお得なMVNOに移って問題ないと判断できるかどうか、そこで迷うようであれば、両者でのコストを比較して前者がコストに見合っているか、後者が安いコストで必要なものが落ちることになっていないか、慎重に比較検討してみる必要があると思います。広告宣伝や、スポンサーの影響を受けたネット記事に踊らされてしまわないよう、注意が必要です。

追記:

読者の方から、「構成プロファイルをダウンロードするのは、iOSの場合のみで、Androidの場合はAPNの設定のみです。」との御指摘がありました。その点、補足しておきます。