裁判所の「見学・傍聴」の経験がない人「86.6%」――裁判はあいからず遠い存在

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裁判所に行ったことがありますか――。内閣府が1月下旬に発表した「基本的法制度に対する世論調査」によると、「裁判所を見学したり、裁判の傍聴をしたりしたことがある」と答えた人は、回答者の13.4%だった。逆にいうと、裁判所を見学・傍聴した経験が一度もない人が、86.6%もいることがわかった。

法廷傍聴をすると、裁判がどのように行われるか、リアルにわかりますから、機会があれば裁判所に行ってみることをお勧めします。予め許可を受けたりする必要はありませんし、開廷中でも、静かに出て行けば、途中で帰ることも問題ありません。
民事事件の法廷は、ほとんどが書類のやり取りやそれに関する裁判官、当事者の打ち合わせで終わってしまうのでわかりにくく、お勧めは刑事事件で、特に、覚せい剤等の薬物の使用、所持の事件は、1回で最初から最後(結審まで)やってしまうことが多いので、そういう事件を傍聴すると、刑事事件の流れがつかめます。裁判所のロビーで当日開廷される事件が確認できたり法廷の外に開廷する事件が書いて貼り出してあったりすることが多いので、そういった情報を手がかりにして傍聴するとよいと思います。
土日祝日に開廷していないので、仕事をしている人はなかなか行きにくいものですが、平日の昼間に、裁判所に立ち寄れる時間があれば、短時間でも、ちょっと行って傍聴すると、違った目で裁判を見ることができるようになるかもしれません。