原発は東京都だけで決める政策課題ではない=官房長官

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140114-00000098-reut-bus_all

菅義偉官房長官は14日午後の会見で、細川護熙元首相が「脱原発」を主張して東京都知事選への立候補を表明したことについて「原発は国全体で取り組むべき問題であり、東京都だけで決める政策課題ではない」との考えを示した。

細川氏の立候補についてはさらに、「(細川氏は)引退というより総理を辞めざるを得ない状況で辞められた。猪瀬都知事はお金の問題で辞職したが、細川さんも20年前、佐川急便から(借り入れたとされる)猪瀬さんの倍のお金の問題で辞任した。そうしたことを都民がどう受け止めるかという問題だ」と指摘した。

風雲急を告げるような状況になっていますが、確かに、脱原発、といった問題を、地方自治体の首長の選挙で決めることはできないものの、東京が日本の首都でそこに様々な機能や人、組織が集中し「国の中の国」と言っても過言ではない状態にある以上、そこの選挙で、国の今後に関わる重要な事項が争点になることは、それなりに意義、意味があることではないかと思います。
ただ、脱原発一発屋ではいかにも寂しく、また、都民(私も一都民ですが)として都政を託すに値するのか判断しかねる気はしますし、脱原発を支える理念、理想といったことを、都政が抱える様々な問題に具体的にこのように結実させたい、そのために政治勢力としてこういった形で結集したい、といったことも、示してほしい気がします。選挙までもう時間がありませんが、そういったことを含めいかに具体的に示せるかが、細川氏が当選できるかどうかを分けることになるような気がします。
私にとっての細川氏の印象は、あれこれやりかけたがやりっ放しのまま佐川急便事件のスキャンダルにまみれたままで政権を投げ出し説明責任を果たさないまま政界を引退して世捨て人のように生活してきた人、といったもので、今になっていきなり登場されることに、違和感、戸惑いを感じるものがあります。そういった人は少なくないと思いますが、いかに「なぜ今になって」ということを理解してもらえるかも、今後、問われることになりそうです。