<橋下市長>週刊朝日「不適切な記述」と謝罪 取材拒否問題

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121018-00000086-mai-soci

週刊朝日の河畠大四編集長は「同和地区を特定するような表現など不適切な記述が複数ありました。橋下市長をはじめ多くのみなさまに不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを深くおわびします。差別を是認したり、助長したりする意図は毛頭ありませんが、不適切な記述をしたことについて深刻に受け止めています」とコメントした。

週刊朝日の表紙には、上記の記事でも紹介されているように、「橋下徹のDNAをさかのぼり本性をあぶり出す」とあって、記事を読んでみると、橋下氏の父親の出自や素行等について書かれてありましたが、そもそも、特定の人を評価の対象にする場合に、その人の血縁者を引き合いに出してその出自や素行等を問題にする、という手法は、差別、偏見につながりかねず、方法論的にかなり問題があると思います。それを言い出したら、犯罪者の子供は犯罪者のDNAを引き継いでいる、といった論法がいくらでも出てきてしまいますが、人格というものはそれぞれが独立したもので、特定の人について批判したいのであれば、その人自身について論じるべきでしょう。私は、橋下氏の支持者でもシンパでもなく、どちらかといえば批判的な部類に属する人間ですが、そもそも、人の名前をきちんと呼ばずに「ハシシタ」などと(どういう意図でそう読んでいるのかよくわかりませんが)呼ぶことやそのように呼ぶ感覚にも疑問を感じます。
そもそも、そういった、問題のある発想に基づいて始まった連載ですから、今後、続けて行くのは困難としか思えず、打ち切って、その上で、橋下氏への批判をするのであれば、その政治手法や考え方など、この人自身の属性に対して大いに批判すべきでしょう。