「高級住宅街で金欲しい」=たまたま行き、抵抗され刺す―目黒高齢夫婦殺傷・警視庁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110211-00000041-jij-soci

警視庁目黒署捜査本部の調べに、容疑を認め、「高級住宅街に行って金が欲しかった。たまたま(大原さん宅)に行った。抵抗されたから刺した」と供述していることが11日、捜査関係者への取材で分かった。 

動機、というものは、殺人罪の構成要件要素そのものではありませんが、内容によっては、より重い犯罪(強盗殺人罪)の成立にもつながる可能性があり、情状面での評価にも重要な事情で、できる限り解明される必要があります。
ただ、あくまで行為者の内心の問題で、真意を隠したり別の者をかばうため、虚偽の動機が語られることも数多くあって、なかなか厄介なものでもあります。
金が欲しいなら、なぜ、もっと金がありそうなところへ行かなかったのか、金が欲しいのなら金を求めず、なぜいきなり襲いかかったのか、といった疑問が、今後、取調べの中で被疑者に問いかけられることになるでしょう。
供述が変遷する場合、変遷状況を克明にたどり信用性を慎重に判断するためにも、取調べ状況は逐一録画・録音されて、後日、その全体が資料となることが望ましいと思います。