伯父「両親に苦痛与えるため」 兵庫県稲美町の兄弟死亡放火

伯父「両親に苦痛与えるため」 兵庫県稲美町の兄弟死亡放火(共同通信) - Yahoo!ニュース

兄弟の両親から食事や住宅内の移動、入浴など生活を制約されたと思い込み、「両親に精神的な苦痛を与えたくて大切な子どもを狙った」と動機を供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。

検察庁にいた当時、連続放火事件の捜査を担当したことがあり、中には居住者が焼死した件もあって、現住建造物等放火罪と併せて殺人罪、殺人未遂罪も成立するのはどういう場合か、かなりの同種事例を集めて検討したことがあります。記憶しているのは、建物内に人がいて、しかも、深夜で就寝しているとか、逃げ出しにくい状態にあるといった状況で、そういう状態を認識、認容しつつ放火しているケースで殺人罪や殺人未遂罪が認定されやすい傾向があるということでした。

本件でも、子供達しかいない状態で、放火されれば逃げ出すのが困難な状況であったことが容易に推測され、しかも、記事によれば殺意もあったようですから、殺人罪も認定される可能性は高いように思われます。

尊い人命が失われ、気の毒としか言いようがありません。