覚せい剤密輸事件が急増=初犯者が「運び屋」―ネットで容易に購入も・警察庁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101119-00000040-jij-soci

警察庁によると、運び屋を使った覚せい剤密輸事件は、05年が27件だったのに対し、09年は164件を記録。航空機を利用した手口が増加傾向にある。
同庁が昨年1月から今年6月の間に摘発した覚せい剤の運び屋50人を分析したところ、年齢層は19〜73歳と幅広く、30代が14人(28.0%)と最も多かった。
8割超は薬物事件の前歴がない初犯者(42人)で、暴力団関係者(10人)は2割にとどまるなど、薬物に深くかかわっていない者が運び屋として活動している実態がうかがわれる。
知人の紹介や風俗店の常連客、借金相手など、幅広いルートを通じて、「海外旅行に行くだけで50万円くらいになる」「みんな百パーセント成功している」などと持ち掛けられ、運び屋になったとの回答が目立つ。ナイジェリア人やイラン人に誘われたケースもあった。

かつては、洋上で、海外から運んできた大量の覚せい剤を引き渡す、「瀬取り」方式がよく行われていたのが、取締り強化により難しくなり、小口に分け運び屋を使って持ち込む、「ショットガン」方式がよく使われるようになったと言われていますね。
税関であやしまれないためには、暴力団関係などない、ごく普通の人間というほうが好ましく、上記の記事にあるように、誘って運び屋に仕立てるということが繰り返されているのでしょう。ただ、こういった運び屋は使い捨てされるもので、発覚して検挙され有罪になれば実刑は確実で、それも、運んでいた薬物の量にもよりますが、長ければ10年を超える長期刑も十分あり得ますから、極めてリスクが高いものです。誘われても絶対に乗るべきではありません。
警察、税関当局は、このような傾向に対し、ますます警戒を強めているはずですから、安易に誘いに乗り一生を棒に振ることがないようにすべきでしょう。