覚せい剤密輸無罪、裁判員裁判で検察初の控訴へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100703-00000212-yom-soci

千葉地検は東京高検などと対応を協議。その結果、判決は、被告が別の覚せい剤密輸事件で公判中の人物から30万円の報酬を約束され、渡航費も渡されていることや、税関検査で不自然な言動があったなどの証拠を過小評価していると判断した。協議では、覚せい剤の大量密輸という重大事件で控訴を見送れば、今後の捜査に深刻な悪影響が出るとの意見で一致したという。

この種の密輸事件で、なかなか自白は得られないもので、従来の検察官の立証としては、上記のような状況証拠を活用している面がありました。また、成田空港という大国際空港を抱える千葉地検としては、この種の事件が次々と無罪になるようでは、薬物密輸事犯を抑止できない、という危機感があることも、それはそれとして理解できるものがあります。
控訴審で、東京高裁がどのような判断を示すか注目されると思います。