「ブツを中心に捜査を進めていれば…」最高検・伊藤次長検事が会見

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101011-00000558-san-soci

−−データ改竄後に、FDを返却したのはどうしてか

 「それは『公判の紛糾をできるだけ避けたい』という意図で還付したと考えている」

 −−ちょっとわかりにくい。還付することがどうして紛糾を避けることになるのか

 「その証拠(FD)を積極的に何かに使うという意図はなく、手元に置いておきたくないという趣旨」

−−前田被告は偽造証明書の最終更新日時が6月1日となっている捜査報告書の存在を知らなかったのか

 「もしそれ(捜査報告書の最終更新日時)を知っていれば改竄しないでしょ」

 −−知らなかったという認識だったと

 「まぁ適当に」

この問題が発覚した当初の報道では、前田元検事が「時限爆弾を仕掛けた」と同僚に言っていたということも報じられていましたが、上記の次長検事の説明では、なぜ、このような行為にまで及んだのか、合理的な説明が被告人によりなされているとは思いにくいですね。捜査報告書の存在に関する認識を聞かれ、次長検事が、まぁ適当に、とごまかしているのも気になります。中途半端な自白しか得られていないことを、半割れ、と言うことがありますが、十分にわれていなくて、今後、後半で否認に転じる可能性も決して低いものではないのではないか、そうなった場合に、今のところ否認で起訴される可能性が高いと思われる元部長、元副部長と連携し、公判で徹底的に争い大荒れの公判になるのではないかといったことも、想定の範囲に入れておくべきでしょう。