「顔つきも歩き方も権威の塊に」前田検事の恩師

http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100924-726965/news/20101010-OYT1T00066.htm

前田容疑者は広島県呉市出身。高校時代から「検事になりたい」と周囲に語っていた。広島大では刑法のゼミに所属。指導した金沢文雄・同大名誉教授(82)は「まじめで温厚。正義感が強かった」と振り返る。

「エリート扱いされて逆に『失敗はできない』と追い込まれ、取り調べが強引になっていったのではないか」。元同僚の検察関係者はそう見立てる。
恩師の金沢名誉教授は、事件後、テレビのニュースで見た前田容疑者の変貌へんぼうぶりに驚いたという。「顔つきも歩き方も権威の塊に見えた。検察組織の有りようが、前田君を変えてしまったんでしょう」

割り屋などとおだて、取り調べの問題を判決で指摘されたことすらあったにもかかわらず、放置してのさばらせ、村木さん事件のような失敗捜査を現出させた上(決裁でも主任検事に騙され重大な問題点を見逃していたようですが、揃いも揃って間抜けな話です)、証拠改ざん、犯人隠避という、愚かしくも恥ずかしい事件まで生み出した、検察組織の責任にも重大なものがあるでしょうね。
検察庁に入りたい、検事になりたいという希望を持つ人、その家族等も、今は真面目で温厚、正義感が強くても、こうした組織の中で歪み、変貌し、無間地獄へと堕ちてゆく危険性ということを、よくよく考え、進路について慎重に検討したほうが身のためでしょう。