大阪地検前公判部長ら、懲戒処分へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101222-00001199-yom-soci

同省関係者らによると、谷岡前公判部長は1月末〜2月、部下から、前田被告によってFDが書き換えられた可能性があると報告を受けたにもかかわらず、上司に報告しなかったことや、郵便不正事件で厚生労働省元局長・村木厚子さん(54)(無罪確定)の公判を前田被告に担当させたことが処分理由とされる見通し。
一方、国井検事は郵便不正事件で不適切な取り調べを行い、取り調べた相手側から苦情を受けたにもかかわらず、上司に報告する義務を怠ったという。

「不適切な取調べを行った」ことではなく、「上司に報告する義務を怠った」という、一種の形式犯的な捉え方をしているのでしょうか。そうだとすれば、本質に踏み込まない処分理由ということになるでしょうね。そもそも、不適切ではなく、違法な取調べだったのではないかという、踏み込んだ調査、検討がされたのかどうかも気になるところです。
2人とも処分見込みは戒告のようですが、このような不始末をしでかしておきながら、戒告程度の軽い、痛くもかゆくもない処分で済み、この寒空で明日の生活もどうなるかわからない人々が大勢いる中で、おそらく辞職もせず、平均をはるかに上回る高給を支給され今後もぬくぬくと暮らせるわけですから、検事というのは3日やったらやめられない良い身分だ、と、あきれ果てる人は多いでしょう。