Google Buzzはプライバシー法に抵触、カナダ監督長官が怒り

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2697259/5352409

ジェニファー・ストッダート(Jennifer Stoddart)コミッショナーは「プライバシーの侵害ではないかと、多くの苦情や抗議が寄せられている。わが国のプライバシー法の要件を満たしているかどうか疑問だ」と声明を発表した。
ユーザーが知らないうちにGoogle BuzzSNS上で、Gmailやチャットでやりとりしたことのある相手の「フォロワー」のグループに入れられていたといった苦情や、この「フォロワー」のリストが勝手に公開されてしまうという問題が指摘されている。

私自身は、バズは使っておらず、デフォルトの仕様に何も手を入れていませんでしたが、見てみると、私がいつの間にかメールをやり取りしたことがある人をフォローしたことになっており、また、デフォルトで、「自分がフォローしているユーザーや自分をフォローしているユーザーのリストをプロフィールに表示する」にチェックが入っていたので、フォローやチェックを外しておきました。プロフィールにいろいろな情報を入れている人(私は入れていませんが)にとっては、上記のようなリストが勝手に表示されてしまうことで、メールをやり取りしている人が他人に知れてしまって迷惑、ということもあるでしょう。弁護士の場合、事件関係者など、その存在自体に守秘義務がある人とメールのやり取りをすることもあるので、こういった仕様はかなり問題、という気が特にします。
カナダの場合、上記のようなコミッショナーがいて、対応してくれますからまだ救いはあるものの、日本の場合、そういった人はいなくて、総務省も、おそらく、ストリートビューの際のように、結局、この問題にも放置を決め込みそうで、プライバシーについて問題があることをやってもやったもの勝ちということが、今後も延々と続くのかと思うとうんざりしてしまいます。
インターネットが発達した先にあったものが、グーグル、ヤフーといった企業が、こうして、他人のプライバシー等をないがしろにしながら、巨大な利益を懐におさめ個々人の権利が踏みにじって行く、ということであったことは、非情な現実とはいえ、由々しき問題と思います。
今後は、こういった巨大企業の、反社会的な、人権を侵害し、侵害する恐れのある活動に対し、必要な法規制(刑事処罰も)も含め、適切に抑制する、取り締まるということを積極的に行うことが必要でしょう。