「バルチック艦隊」が取り持つFXの縁 白熱する戦闘機商戦、大本命に挑む欧米2社幹部に聞く(上)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20091225/211863/

まずは欧州4カ国で共同開発した高性能機「ユーロファイター・タイフーン」を売り込む英BAEシステムズのアンディ・レイサム副社長だ。レイサム副社長によれば、「我々と日本との関係は100年前にさかのぼる。ロシアのバルチック艦隊を撃破した日本海軍の旗艦である『三笠』を建造したのは我々の造船所なのだから」と意外な盟友関係をアピールしている。

レイサム 日本にとってタイフーンを購入する場合の最大の利点は技術のオープンさです。戦闘機にとって最も重要であるソフトウエアのソースコードも出します。これが意味することは大きいのです。
なぜなら、日本の防衛省は、使いやすいようにタイフーンを改良できるからです。日本は当然、これまで開発してきた国産のミサイルを搭載したいはず。であれば、ソースコードを使い、国産ミサイルを搭載、発射する制御ソフトなどを作ることができます。

yutubeで、ユーロファイターが飛行する様子を見ましたが、なかなか頼もしい戦闘機、という印象を受けるものがありました。上記の記事にある「技術のオープンさ」という点は、別の記事でも指摘されているのを読みましたが、日本にとってかなり魅力ある点でしょう。あの三笠を建造した会社、というところにも、親近感を感じるものがあります。
日本には、航空自衛隊を育成したからと言って、東京大空襲を指揮した人物に勲章を授与するようなアメリカ一辺倒の面がありますが、F35が本当に日本の国益上、ベストな選択かどうかは、慎重に検討する必要があるでしょう。