次期戦闘機「国産主導」は大丈夫なのか。1社単独契約の裏側(ニュースイッチ) - Yahoo!ニュース
日本はIHIが開発した推力15トンの「XF9」で米国に肩を並べたとはいうものの、戦闘機の実運用経験がないのが悩みだ。三菱重工も「F1」支援戦闘機や先進技術実証機「X2」の開発実績はあるものの、実運用経験は欧米に大きく劣る。カタログ性能やシミュレーションでは分からない、こうした「実運用経験の差」をどうカバーするのか。
次期戦闘機を国産化したいという、その気持ちはわかりますが、三菱重工は、民間航空機MRJ(その後、名前が変わったようですが)の実用化にも、大幅に遅延したまま至っておらず、それが戦闘機を国産化して飛ばせるのだろうか、と納税者なら誰でも思うでしょう。
また、現行の防衛装備移転三原則に照らした場合、戦闘機を他国へ輸出することは到底困難と考えられ、そういう状況では、日本の納税者が割高な開発費を負担させられる可能性が極めて高くなります。
世界には、戦闘機を開発している国、メーカーが複数あり、日本が運用する戦闘機に必要なものを伝えつつ、既に開発実績がある国、メーカーに、日本向けにカスタマイズしたものを製造させ購入するという選択肢もあるでしょうし、国産にこだわる理由や必要性を、根本から見直して、メリットだけでなくデメリットもきちんと洗い出し検討すべきでしょう。
割高なものをつかまされて、結局、負担させられ損をするのは日本の納税者であるという視点を落としてはならないと思います。