命ごいも刺し続ける 新橋殺傷、重体の女性死亡

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090908-00000053-san-soci

捜査関係者によると、林被告は「(事件当日の先月3日)朝、起きたときに美保さんを殺そうと決意していた」と供述。起床後、バッグに凶器の刃物2本、ハンマーを入れるなど明確な殺意を抱いていたことが新たに分かった。
無施錠の玄関から侵入したところで鈴木さんに見とがめられ、「この人を殺さないと美保さんを殺せない」と思い殺害。
2階ベッドで寝ていた美保さんに、「やめて」と命ごいされたが、廊下まで追いかけながら刺し続けたという。

従来の量刑基準に照らせば、計画性、被殺者が2名で何ら落ち度なし、ストーカー殺人という悪質性等から、死刑になる可能性がかなり高い事件と言えるでしょう。裁判員が入った裁判体がどのような判断を示すのか、大きく注目されることになるはずです。
今の私は、死刑制度というものに賛否いずれの判断を下すことができずにいますが、検察庁で働いていた当時は、法廷で死刑求刑ができるか、死刑執行に立ち会えるかということを時々考え、その覚悟を持って仕事をしていました。法を執行するというのは、そういった覚悟を要する面があるものです。しかし、そういった覚悟を持つのは辛いことであり、死刑宣告をすべきか否かというぎりぎりの場に身を置く裁判員の苦悩の大きさには察してあまりあるものがあります。