<トムラウシ山遭難>引率ガイドの判断が焦点 北海道警捜査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090816-00000012-mai-soci

同山で20回以上のガイド歴がある北海道小樽市の山岳ガイドの立本明広さん(39)は「なぜ最新の天気図を見なかったのか。尾根の上なら携帯電話で天気図が見られるはず」と指摘する。

これに対し、男性客は反論する。
「女性客はペースについていけなかった。(ガイドは)列の先頭ばかりにいて後ろに下がってくることはなかった。(分岐での)点呼も後方に向かって『おーい』と呼び掛けただけだ」

ガイドによる種々の不適切な行為が指摘されつつあるようですが、核心部分は、最後に避難小屋を出たという判断が適切であったかという点になるのではないかと思います。その後は、悪天候の中、山中を彷徨するという経過になり、彷徨する中でいかに最善の措置を講じても、結果は避けられなかった、ということになる可能性が高そうですが、避難小屋を出ず、そこで悪天候がおさまるのを待っていれば、死亡という結果は避けられたはずであり、過失責任を問うのであれば、そこで問うのが筋ではないかという印象を受けます。
ただ、予見可能性、特に山岳における天候についてのそれ、ということになると、公判でも大きく問題になる可能性が高く、捜査は慎重に行われる必要があるでしょう。