和紙製、日本海軍の小型風船爆弾 国内唯一?福島に残骸

http://www.asahi.com/national/update/0813/TKY200908130394.html

陸軍の風船爆弾は1944年秋から打ち上げが始まったが、春になるとジェット気流が弱まって中断。このため、海軍が潜水艦で小型の風船を米国本土の近くまで運び、発射する計画が持ち上がったという。実戦に使われる前に終戦を迎えたようだ。県立博物館の佐藤洋一専門学芸員は「海軍製造では唯一、残った可能性がある」という。

記事に写真がありますが、私も、風船爆弾については本で読んだことがあるものの、実物を見るのは、おそらく初めてですね。
風船爆弾は、太平洋上のジェット気流を利用し、米国本土を爆撃しようという、なかなかの独創的な着想に基づくもので、戦果はあげられなかったものの(民間人が若干名死傷したのみ)、一時は、米国でもかなり警戒した事実があり、戦史の中では、そのユニークさが際立っているように思います。
それだけに、見つかった残骸は貴重な資料と言えるでしょう。