「量刑何年が妥当」言及して 弁護側に裁判員経験者

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009080801000625.html

裁判員制度施行前の各地の模擬裁判では、弁護側が「被告に適当な刑」を具体的に述べたケースがあったが、今回の女性刺殺事件の弁護側は「検察側求刑の懲役16年は不当に重い」などと主張しただけだった。

量刑について「懲役16年とか(被害者側求刑意見の)20年とか言われてもイメージできない」としつつ、弁護側の意見を聞きたかったという感想を漏らした。

この点は、考え方が分かれているところで、弁護人としては、できる限り軽い量刑を目指すという立場上、具体的に何年が妥当、と自ら裁いて見せにくい面もあって、今後も、弁護人としての科刑意見を具体的に述べる場合とそこまで述べない場合が併存するのではないかと思います。
ただ、裁判員経験者が上記のように感想を述べているということは、傾聴に値することであり、必要と思われる場合は思い切って具体的な科刑意見を述べることを検討すべきでしょう。