判決は来年2月4日=PC遠隔操作―東京地裁

第20回公判が27日、東京地裁(大野勝則裁判長)で開かれ、弁護側が最終弁論を行い、結審した。判決は来年2月4日。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141127-00000088-jij-soci

起訴された事件は、

http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_network20140212j-01-w400pcvirus

によると、業務妨害7件、脅迫1件、ハイジャック防止法違反1件ですが、中でも、ハイジャック防止法違反は、

偽計又は威力を用いて、航行中の航空機の針路を変更させ、その他その正常な運航を阻害した者は、一年以上十年以下の懲役に処する。

とされている、法定刑がかなり重いもので、これをベースにしつつ他の事件も加味して量刑が決められることになりそうです。報道によると、日航機は飛行途中で引き返しかなりの損害も出ていて、多数の乗客が被った迷惑にも多大なものがあったと推察されますから、仮にこの件だけであっても、低くても懲役5年程度の刑になっておかしくないのではないかという印象を受けます。他の件もこれだけありますから、求刑は懲役10年とのことですが、求刑通りの判決ということも十分あり得るところでしょう。否認したままであれば、求刑が懲役12年程度になった可能性もありそうです(自白に転じたことで求刑変更がされた可能性もあるような気がします)。
間違っても、飛行機が進路を変更するような偽計、威力を用いた犯行に及んではならない(他の悪事もいけませんが)、ということを、ネットでいたずらしがちな傾向がある人は覚えておくべきでしょう。