誕生から40年 クラシックジャンボ、最後の夏

http://www.asahi.com/travel/news/TKY200907240217.html

「ジャンボ」の愛称で知られるボーイング747型の中で、機長と副操縦士航空機関士の3人で乗務する「在来型(クラシック)」が、この夏で日本の空から姿を消す。70年に日本に導入され、大量輸送時代を支えたクラシックはデビューから40年。多くの時代の節目に立ち会ってきた。だが航空機の主力は燃費のいい中・小型機へのシフトが進み、世代交代の潮時を迎えた。

クラシックで忘れられないのは85年、520人が犠牲となった群馬・御巣鷹での墜落事故だ。事故機の機長はかつて、海外拠点で同じ職場だった。副操縦士は自社養成の後輩。機関士は1週間ほど前に一緒に乗務したばかりだった。以来、御巣鷹の尾根にはほぼ毎年、登っている。

多数の計器を監視し、離陸時には機長とともにエンジン出力を調整するスラストレバーを握る機関士は、クラシックとともに使命を終える。

記事にもある日航機墜落事故で、墜落までの操縦室内の様子をボイスレコーダーの再現で聞いていると、航空機関士が冷静に対応し、時折、パイロットに意見も述べていて、素人目で見ると、航空機がハイテク化しても、また、そうであるからこそ、航空機関士のような存在は、やはり必要なのではないかという気がします。
とはいえ、時代の流れというものの中で航空機関士がその使命を終えた現実は厳然とあって、今後は、その知識や経験を生かし、空の安全のため貢献してほしいと思います。