中華機炎上 怒声、泣き声、機内騒然 ドア目指し押し合い

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007082190073054.html

乗務員らは乗客らを冷静に誘導。前方のドアが開けられ緊急避難用のスロープの準備が整うと、乗務員らは乗客を次々と脱出させた。男性ら家族が走って飛行機から数十メートルほど離れた瞬間、後方で「ドーン」と大きな爆発が数回発生した。

脱出が少しでも遅れていれば、多数の死傷者が出ていたことは確実でしょう。物事を簡単に「運」「不運」で片付けるべきではありませんが、やはり、この事故については運ということを感じます。航空機が着陸すると、無事に到着した、と、ほっと一安心するものですが、機外へ降りて遠ざかるまでは安心できないものである、ということを強く感じました。

追記:

台湾機炎上 整備員2人、迅速対応で惨事防ぐ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070821-00000069-san-soci

JTAの整備士が右翼第2エンジンから煙が出ているのに気づき、インカムマイクと呼ばれる有線通信機材を機体に接続して猷建国機長に連絡。併せてエンジンの停止と消火装置の作動、緊急脱出を要請した。

空港の管制官が煙に気づいたのは、整備士の連絡から約2分後の同34分。最初の爆発の約1分前だった。管制官は機長に連絡を試みたが応答はなく、逆に機長から管制官への連絡もあったが、内容は聞き取れなかったという。管制官の連絡後に避難を始めていたら、爆発前の脱出完了は無理だったとみられる。

機敏な対応で、多くの貴重な人命を救うことができ、本当に良かったと思います。
JTAは、JALグループですが、最新号の日経トレンディに、日本航空全日空を、他社の調査結果も踏まえつつ比較する記事が掲載されていて、そこで、日本航空が運行乗務員の教育訓練に全日空以上の時間をかけてていることや、機内の設備に関する客室乗務員の乗客への対応が全日空よりも優れていたことなどが紹介されていました。JALのイメージは依然として悪いものがありますが、地道に努力して行けば、信頼を取り戻し、業績も大きく回復する可能性を秘めているように思います。