<弁護権侵害>国側に10万円の賠償命令 横浜地裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081025-00000001-mai-soci

受任後に元課長が自白調書の署名拒否に転じると、横浜地検の担当副検事は「弁護士は責任とってくれないよ」「洗脳されてるんじゃないの」と述べた。
国側は「副検事は弁護過誤を説明調で話題にした」と主張したが、宮坂裁判官は「元課長が取り調べ内容を記したメモなどの方が信用できる」と退けた。その上で「元課長の弁護人への信頼が激しく揺れ動いたことは容易に想像でき、ルール違反と言わざるを得ない」と批判した。

被疑者に弁護人に対する不信感を植え付け増幅させ、被疑者と弁護人の間の信頼関係を破壊して自白をもぎ取って行く、というのは、捜査機関が行ってきた伝統的な手法ですが、弁護権侵害ということで、その道が封じられつつある、ということでしょうね。
「弁護士は責任をとってくれないよ」ということを本当に言ったとして、この判決が今後、確定した場合、この口が減らない副検事が責任をとるかと言えば、ほぼ間違いなくとらないし、とれないだろうと思います。その意味では、弁護士よりもお気楽な良い仕事、と言えるかも知れません。