食品値上げ 弱者直撃 生活保護者 素うどん買いしのぐ

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008053002013732.html

「育ち盛りの男の子二人だから、食費は本当に苦しい」。小学六年と三年の息子二人を一人で育てる首都圏の介護職員の女性(39)は悲痛な声で話す。
特別養護老人ホームで、契約社員として働く。月給は十三万円。子供と触れ合える休日には、パンを焼いてだんらんに彩りを添えていたが、小麦粉の高騰で楽しみが失われたという。食事の量を増やすため、サツマイモをフライにしていたが、値上がりでパン粉を買うのもやめた。
「朝はおにぎり、夜は簡単ないため物を作るのが精いっぱい。せめて牛乳だけは子供に飲ませたいから、一リットルパックを週に五、六本買います」

母子家庭など、上記のような苦しい家庭には、緊急で食費を補助するなど、機動的に対応できないのかと思いますね。政治の無策、ということを感じます。
以前、NHKで放映されたワーキングプア特集で、苦しい生活を送る母子家庭(上記の記事にあるような家庭でした)が紹介され、昼と夜に2つの仕事を持って働きづめに働く母が(正確な表現は覚えていませんが)、私はボロボロになっても何とか子供たちは育て上げたい、と涙ながらに語っていたのが印象的でした。私も、別に裕福でも何でもありませんが、あのときは、(無理なのですが)財布の中に入っている有り金全部をその人にあげて使ってもらいたい、と思ったことが思い出されます。
豊かなはずの社会の中に、確実に存在し、国民を苦しめむしばむ貧困、ということを、真剣に考える必要性を痛感します。