http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110225001&expand#title
研究チームの一員でアメリカにあるアラスカ大学フェアバンクス校の生物考古学者ジョエル・アイリッシュ氏は、「子どもは家の内部に備えられた“暖炉”の穴の中で火葬されたようだ。横たえられており、火は頭部から回ったようだ」と話す。穴の中からは炭化した木片も出土しており、遺跡の放射性炭素年代測定が可能になった。
深さ45センチの暖炉に子どもの亡骸を土で埋め、この狩猟採集民の一族は住居を放棄したと考えられる。埋めた土の線より上には人工物が存在していない。
3歳の子供を失った深い悲しみの中で、家族が見守りつつ、厳粛に火葬が行われている様子が目に見えるようで、我々が生きている今が、悠久の歴史の中にあるということを、改めてしみじみと感じさせられます。
私は、ナショナルジオグラフィック日本版が創刊された当時からの読者で、なかなかじっくりと読めないのが残念ですが、毎号、特に興味を感じる記事を重点的に読むようにしています。上記のニュースで取り上げられているような記事は、特に好きで、興味を感じて読むことが多いですね。こういった分野に関心を持つ方には、お勧めできる雑誌です。山本五十六元連合艦隊司令長官も、この雑誌(当時ですから英語版ですが)を購読していたと言われています。