歴史・戦史]昭和後期10人の首相―日経の政治記者が目撃した「派閥の時代」

昭和後期10人の首相―日経の政治記者が目撃した「派閥の時代」

昭和後期10人の首相―日経の政治記者が目撃した「派閥の時代」

何となく目に留まり、あまり深く考えずに買ったのですが、読み始めてみると、なかなか内容が濃く、著者の、政治や政治家に対する見方が鋭くておもしろい、と思いつつ読んでいるところです。
首相としては、岸首相から竹下首相までの10人が大きく取り上げられていますが、この中で1人選べと言われれば、私の場合は、やはり三木首相でしょう。自民党内で脆弱な基盤しか持たない状態で、「バルカン政治家」と言われつつ、首相の地位につき、猛烈な抵抗に耐えつつ不退転の決意でロッキード事件に、政界浄化に臨んだ、あの迫力、粘りは、今の政治家にはなかなか感じられません。他の政治家も含め、今と昔の違い、ということも感じさせられる1冊です。