昭和後期10人の首相―日経の政治記者が目撃した「派閥の時代」
- 作者: 山岸一平
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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何となく目に留まり、あまり深く考えずに買ったのですが、読み始めてみると、なかなか内容が濃く、著者の、政治や政治家に対する見方が鋭くておもしろい、と思いつつ読んでいるところです。
首相としては、岸首相から竹下首相までの10人が大きく取り上げられていますが、この中で1人選べと言われれば、私の場合は、やはり三木首相でしょう。自民党内で脆弱な基盤しか持たない状態で、「バルカン政治家」と言われつつ、首相の地位につき、猛烈な抵抗に耐えつつ不退転の決意でロッキード事件に、政界浄化に臨んだ、あの迫力、粘りは、今の政治家にはなかなか感じられません。他の政治家も含め、今と昔の違い、ということも感じさせられる1冊です。