国会議員の仕事 職業としての政治 (中公新書)

進路としてこの方面への関心が強まりつつあり、Kindleでこれが読めることを知って、年末年始を利用して一通り読みました。なかなか興味深く参考になりました。
著者は、閣僚経験もある自民党の国会議員と中堅クラスの民進党の国会議員ですが、前者が著名政治家の子息として生まれ育ち政界に入るまで、後者が公募に応じて一からスタートして政界に入るまでの、それぞれの歩みには、違いとともに、前者であっても迷いもなく簡単というわけではないということも感じられました。優秀な人であればあるほど世襲と見られることには抵抗があるものなのかもしれません。
後者では、政治についてのお金のかかり方も割と赤裸々に語られていて、政治というものがお金との闘い(お金に関する闘いと言うべきかもしれません)でもあることが感じられました。政治資金をいかに集めていかにうまく使うかと言うことも、政治家としての重要な資質、能力であることを痛感しました。
この世界に興味がある人にとって、参考になる一冊であると思います。