消えゆく合格掲示板 ネットで速報の大学増える

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200803070023.html

合格掲示板の前で抱き合って喜び、先輩の胴上げで宙に舞う――。春のこんな風物詩が、大学から消えつつある。合格発表をホームページ(HP)や携帯電話サイトだけですます大学が増えているのだ。私立大では半数以上がキャンパスでの掲示をやめており、国立大でも廃止の動きが出始めた。志望校から重い足どりで帰る挫折の光景もまた、少なくなっている。

合格掲示板の前、というのは、悲喜こもごも、様々な人間模様が展開される場でしたが、PCや携帯電話で合否が確認できると、便利ではあるものの、味気ない感じはしますね。合格掲示板の前に立ち合格を感じた時の感激、不合格を知り悲しみつつも奮起を誓うなど、そこから生まれてくるものも多かったのではないかと思います。便利さというものは、本質的にそういった味気なさを伴なうものなのかもしれません。
携帯電話が普及していない頃は、規模の大きな大学などでは、合格掲示板の近くにNTT(その前は日本電信電話公社)が臨時の公衆電話を数台設置して、そこから合否を連絡していたものでしたが、そういう光景も見なくなりました。