死刑囚100人に 宇都宮の宝石店放火で

http://www.asahi.com/national/update/0220/TKY200702200465.html

昨年末に4人が処刑され、生存死刑囚は94人に減ったが、2カ月で大台に乗ることになった。最大要因は死刑判決の急増だ。昨年、死刑を言い渡されたのは、最高裁が集計をまとめた80年以降最多の44人(地裁13人、高裁15人、最高裁16人)。01年に初めて30人に上り、以後24人、30人、42人、38人と推移した。

死刑執行はここ10年間、6〜1人。幹部は「国会審議に影響を与えない閉会中に時期は限られ、万が一を考えて慎重に判断する。突然大勢を執行できる話でもない。今がギリギリの形ではないか」と話し、こう付け加える。「終身刑を含め制度を論じなければならない時期が来ているのだろうとは思うが……」

死刑制度の存廃、ということは、今後も問題になり続けることになりますが、存置するとしても、例えば、

1 無期懲役以外に終身刑(仮釈放なし)を設け、死刑を回避する余地を広げる
2 死刑につき、執行猶予制度を新設し、一定期間経過後に反省、改悛状況や被害者感情の変化等によっては減刑の余地を残す
3 恩赦制度を活用し、死刑を宣告された者に対する減刑を検討する

といったことも検討されて良いと思います。
死刑制度を残すか残さないか、だけを論じるのではなく、残すとしてもどうするか、といった、きめ細かな議論も必要でしょう。