http://www.nhk.or.jp/etv21c/update/2009/1011.html
著名人や市井の人々との1万5千通を超える手紙でのやりとり、永山が人生で初めて心から信じた女性や、裁判を支えてきた支援者との面会室での会話や書簡などである。そうした対話をつぶさに見ていくと、当時の時代や永山を取り巻いていた環境、そして、揺れ動き変わりゆく永山の人間像が見えてくる。
先日、
- 作者: 堀川惠子
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2009/11/24
- メディア: 単行本
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を遅ればせながら読んで、
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20120524#1337819990
とコメントしたのですが、ETV特集のほうも、遅ればせながら観ることができました。
生と死の狭間で、永山則夫が様々な人々と対話し、人間的にも徐々に高いステージへと上昇し、その中で、生涯の伴侶となるべき女性とも巡り合い、一旦は無期懲役に減刑され生へと踏み出したものの、再び死刑判決を宣告され、死へと引き戻された形になり、小説を書き対話を続けつつ刑を執行されるまでの姿が淡々と紹介され、先に読んでいた内容が映像で印象的に展開されていて、心に残るものがありました。
生きることの難しさ、死と真摯に向き合うことでより輝きを増す生、輝く生を断ち切る死刑制度の過酷さや被害者・遺族の存在、といったことを、観終わった後、しばし考えていました。