韓国憲法裁判所、死刑制度は「合憲」決定

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100225-00001018-yom-int

9人の裁判官のうち、合憲は5人、違憲は4人と意見が分かれ、合憲派の裁判官の2人も死刑制度の見直しを求める意見を添えており、死刑廃止論の盛り上がりを反映した内容だ。
決定は、合憲の理由として、死刑には犯罪抑止の効果があり、「極悪犯罪に限定される限り、人間の尊厳と価値を規定した憲法10条に違反しない」とした。違憲とする意見は、仮釈放なしの終身刑制度でも犯罪抑止ができるのに死刑制度を維持することこそ、憲法10条に反すると主張した。
韓国では、1998年以来死刑は執行されていないが、判決が確定した死刑囚は57人いる。

5対4の僅差で、しかも、合憲意見のうち2名が制度見直しを求めているということで、韓国での死刑廃止(現在は「停止」という状態のようですが)へ向け、大きな影響を及ぼしそうですね。日本よりもキリスト教徒が多く(国民の約3割)、そういった事情も、死刑制度に対する考え方の傾向が日本とは異なる原因、背景になっているのかもしれません。
隣国の韓国での、上記のような裁判所の判断は興味深く、今後についても注視する必要があると思いました。