死刑囚刑執行 「分からないまま終わった」 今も残る「なぜ娘が」 遺族、心の傷深く

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「なぜ娘が被害に遭わなければならなかったのか。娘はどんな気持ちだったのか。なぜ…。知りたいことが今でもたくさんあったのに」。被害者の1人、梅野裕莉ちゃん=当時(7つ)=の母親(43)は、刑執行の知らせを受けて「分からないまま、これで終わったのか」と言葉を詰まらせた。

2名の女児が殺害された事件として、私もよく覚えていますが、被告人が最後まで否認を続け、否認のまま刑を執行されたという点でも印象に残る事件と言えるでしょう。
死刑制度の存廃について、私としては、どちらとも判断がつかないままで、今でも考え、今後も、おそらくずっと考え続けることと思います。ただ、死刑廃止の立場にまで踏み切れないのは、上記の記事にあるような被害者やその遺族の心情や罪の重さということを考えた場合に、命をもってしか償えないような重大な犯罪というものが、やはりあるのではないか、という気持ちを払拭、否定しきれないからではないか、という気がしています。
日本国民一般(私もその一人ですが)の素朴な感情の中にも、こういった部分があって、それが、死刑制度存続賛成が過半数を占めるという現状に結び付いているのかもしれません。