毎日新聞連載「ネット君臨」で考える取材の可視化問題

http://blog.japan.cnet.com/sasaki/2007/01/post_10.html

やや長い記事ですが、報道というものの在り方や取材方法、といったことを考える上でも、参考になる内容だと思います。
私の場合、まだ経験(被害?)はありませんが、取材によっては、記事の内容、ストーリーが決まっていて、「取材」と称して、単にその根拠を後付けで探しているだけ、ということも少なくないようです。出来の悪い捜査で、先にストーリーができあがっていて、それに沿って関係者から、無理矢理、供述調書をもぎ取って行くのと似ています。取材依頼があると、プライドをくすぐられ、名前が売れる、有名になれる、といった思惑から喜々として応じる人は大勢いますから、取材を行う者が、こういう記事を作りたいと思えば、それほど苦労もなく、一丁上がり、という状態で記事ができてしまう、という側面は、確かにあると思います。
インターネットが普及し、情報が氾濫する状況だからこそ、良いものとそうでないものを見極める能力、といったものが強く求められているということが言えると思います。