日興、有罪元常務を高報酬で雇用…2千万円で9年間

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007012607.html

元常務は平成9年、総会屋グループ代表に不正に利益供与したとして商法違反などの容疑で逮捕され、翌10年には新井議員への利益供与で起訴された。同年9月、東京地裁で懲役1年執行猶予3年の判決を受けた。
この元常務は10年ごろから、旧日興証券(現・日興コーディアルグループ)の子会社、日興ビジネスシステムズと嘱託契約を結び、年間2000万円近くの報酬を受け取ってきたという。日興が厚遇したのは、汚れ役を引き受けた見返りだった可能性もある。

この種の犯罪は、個人が個人の判断で行うような性質のものではなく、組織の意を受け組織のために行う「組織犯罪」ですから、刑事事件の中では、個人の独断でやった、などという、ふざけた話になっていても、組織は、その後の生活の面倒を徹底的にみるものです。その点、証券会社も暴力団も、やっていることは変わらない、ということでしょう。
日本の企業等が、建前として声高に叫んでいる「コンプライアンス」が、所詮、この程度のもので、本音の部分では、利益のためには手段を選ばない、違法な行為であっても平然と手を染め、そのために犠牲になった者は徹底的に面倒を見る、ということが、よくわかるニュースだと思います。
美しい国」の実態は、この程度のものということでしょう。