和歌山知事が辞職願 官製談合 『県政混乱』で引責

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061103/mng_____sya_____009.shtml

「県政を非常に混乱させていることの責任を取る」と辞意を表明。「一身上の都合」とする辞職願を県議会議長に提出した。 

こういう事態が生じた場合、上記のような理由は、あくまで表向きのもので、実際の理由は別のところにある、という場合があります。
その中で、大きなものは、
1 現職のまま逮捕されるのは避けたいという気持ち
2 辞職することにより、自らへの責任追及をかわす方向へ持って行きたいという願望の現れ、材料作り
といったものでしょう。
自らと共犯関係に立つのではないか、と疑われ、徹底的に追及されている被疑者の供述状況に関する情報は、弁護人経由で、かなり迅速に入ってくるものです。何とか乗り切れそうだ、と思えば、辞める必要はない、という方向へ振れますが、もう駄目だ、危ない、ということになると、上記1,2のような気持ちが起きてきます。
最後の最後まで、証拠関係が弱いのでは、あわよくば、という気持ちが働いて、特に、2に賭けたいという、一種の「最後のあがき」が行われることも多いようです。そういった場合に、「大物ヤメ検」が暗躍することもありますが、検察庁、特捜としても、証拠を積み上げてきて、行ける、という状態になれば、大物ヤメ検が何を言おうがどう動こうが、やるものはやりますから、期待はずれに終わってしまう(大金だけとられて)ということも起きる場合があります。
福島に続いて、和歌山の件が、どこまで事件として伸びて行くのか、注目されるところです。

和歌山談合:逮捕の元出納長ら「知事、構図を認識」と供述
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20061104k0000m040126000c.html