「写真だけ撮って帰る群れ」 仏紙に邦人旅行批判 観光関係者に怒りととまどい

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/20061009/20061009_003.shtml

問題の記事は8月8日付で、モネの風景画やルブランの小説・怪盗ルパンシリーズの「奇岩城」の舞台として知られるノルマンディー地方エトルタを紹介したもの。
ここでフランス人がいかに静かなバカンスを過ごしているかつづった上で、別荘オーナー組織のメンバーの言葉として「日本人の群れはパリから昼前に着いて、そそくさと2つの奇岩の写真だけ撮る。そして帰る前に、お土産や体のマッサージに使うため、禁じられているのに海岸の小石を拾う」と記述している。
「(日本人が多い)ピーク時には、別荘の人たちは庭の奥深くに避難する」とも書いている。

私自身にとっても耳の痛い話ですが、記事の中で、

バカンスは「空白、無為」という意味も持つ言葉。フィガロ紙の記事は、いわれなき中傷だったが、年に最低2週間、最高4週間の連続休暇をとる権利が保証されたフランスと、平均連続休暇が7.7日(2005年)の日本社会の差が、両国民のバカンスや旅に対する意識の違いにあらわれているのは確かなようだ。

とあるように、限られた期間で旅行し、その間に、できるだけ名所とか旧跡などを見てみたい、ということで、上記のような慌ただしい行動になってしまう傾向があることは間違いないでしょう。
ただ、外国へ行き、現地の人々がのんびりと過ごしているところに、土足で踏み込むようなことをしてしまうと、無用な反発を受ける場合があるということで、注意すべきではないかと、自戒を込めて感じました。