真珠湾で「特攻」「サダコ」展 日米開戦74年 「リメンバー」一辺倒に変化

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/211026

気になったのは、アリゾナ記念館で日本人にほとんど出会わなかったこと。ミズーリ記念館の入館者も日本人の割合は約12%にすぎないという。ハワイへの観光客の約2割を日本人が占めることを考えると少ない。「日本人だからこそ、この地に立って考えを深めてほしい」とクァンさんは語った。

私は、今年9月にオアフ島へ行き、専らパールハーバー見学に丸2日費やして、トンボ帰りで日本に戻ってきました。戦艦ミズーリにも、2日にわたり行って、特攻機の突入痕を見て、合掌しましたし、記事にあるいろいろな展示も見て、戦後70年にあたり有意義な見学を行うことができました。
その際にも、パールハーバーに日本人があまりいないのは気になりましたし、日本に戻ってから知人に聞いても、ハワイに行ったことがある人は多いもののパールハーバーへ行った人は意外と少ないことに気付きました。楽しいハワイ旅行の中でそういったところへ行きたくない、そもそもよく知らない、という人が多いせいだろうとは思いますが、戦争と平和を考える上で有意義、有益な場所であることは間違いなく、是非行って見学してもらいたいと思います。
記事でも紹介されている佐々木禎子さんに関する展示で、英語で、正確な表現は再現できませんが、原爆の焼け跡にも夢や希望がありました、といった、心打たれる説明が付されていたことが思い出されます。どこかの国の神社のように、普遍性のない偏り歪んだ歴史認識を恥ずかしげもなくひけらかすようなものは全くなく、できるだけ客観的に、日米が衝突した背景、経緯やアメリカ側にも、問題があったことを冷静に分析、紹介する説明に徹していて、こういうところは、さすがにアメリカというのは偉大な大国だなと率直に感じたことも思い出されます。