「ポータルサイトもわいせつ物販売ほう助罪で処罰せよ」

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/05/08/20060508000008.html

この事件の事実関係がよくわかりませんので、直ちに不当、とも断定できませんが、以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20041011#1097490984

で述べたように、プロバイダ等を槍玉に挙げ間接的にインターネットをコントロールしようという動きは、違法・不当なもの以外のものまで広汎に排除し(換言すれば、国家権力や取締当局の意に沿わないものを排除する、という動きにつながり)、利用者の自由な利用を妨げ、「寒い国々」と同じ方向に進むことにつながるもので、警戒を要すると思います。
「危険な動き」というものは、「危険ですよ」と言いながら近寄ってくるわけではなく、一見、危険性がなく、当然のことであるかのような外見で、次第に近づいてくる、というのが歴史の教訓でしょう。その時代の主流であるかのような論調が、常に正しいわけではないことも、歴史の教訓だと思います。先日、亡くなったドラッカー教授が、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050814#1123959125

「マスコミは真剣にヒトラーを取り扱わなかった。もしヒトラーの危険性を認識し、キャンペーンを展開していたら、ナチスの政権掌握は阻止できたかもしれない。」

と鋭く指摘していたことを、改めて思い出しました。