「市場整備、金融庁に働きかけ 証券監視委 高橋委員長に聞く」

昨日の日経朝刊に出ていた上記記事ですが、なかなか興味深いものがありました。
高橋委員長の話では、ライブドアについては約3年前から10件ほどの案件をチェックしており、その都度、摘発の可否を検察庁と相談してきたもので、検察庁から話があったこともあった、ということです。今回の事件について、構成要件が固まったのは、昨秋ころ、と記事にはあります。
証券取引等監視委員会が、かなり前から、立件を視野において、ライブドアに注目してきたことが、委員長自らによって語られていることが注目されます。
記事の最後に、

有価証券報告書への虚偽記載を見抜くのは内部告発がないと困難だ

という一節がありますが、これは、今後問題とされるライブドア有価証券報告書虚偽記載についても、内部告発が重要な情報源となっていることを示唆するものと言えるでしょう。
検察庁出身の高橋委員長が、慎重に言葉を選びつつ、言うべきことは言っている、ということが印象的な記事でした。