割れる天井、プール暗転 直撃、血だらけの客 宮城地震

http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY200508160405.html

揺れが始まると、「地震だー」と叫び声があがった。天井に張られた約1000平方メートルのパネルが、南隅の方から徐々に落ち始め、あたり一面に散乱した。揺れが大きくなると、真ん中がどかんと落ちた。プール内にいた男性がパネルの直撃を受けて倒れ、血だらけになった人もいた。プールサイドでうずくまった人が次々とたんかで運ばれていったという。

今年の7月1日にオープンしたばかりの新しいプールだったということですが、天井が全面的に崩落したようで、下にいた人たちの恐怖には察してあまりあるものがあります。
死者が出なかったのが、せめてもの救いでした。

天井崩落現場を調査した源栄正人・東北大教授(地震工学)は「大空間を造り出すため、天井板をつるす構造だった。破片を調べると、フックだけでパネルが固定され、上下動に非常に弱い造りだ。加えて施設周辺は地盤が軟弱だった。これまでの耐震対策は、建物の構造ばかり重視し、天井などの仕上げ材には注目してこなかった。大型建築物の再点検が必要だ」と話した。

この指摘には重いものがありますね。当面、地震の際には、特に大きなホールなどで、天井が崩落してくる危険性ということを考えたほうが良いということでしょう。
見栄えを優先した天井などは、特に要注意と思います。