山口組の組長交代=兵庫県警、内部抗争を警戒

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050730-00000000-jij-soci

6代目組長が襲名することに伴い、直系組長(「直参」といった言い方をする場合もあります)は、5代目組長との間で交わしていた親子関係を、新たに6代目組長との間で交わすということになります。日本のやくざ組織は、そういった疑似血縁関係で成り立っているわけです。こうして、上下関係が変わるので、従来の山口組が「5代目山口組」であったのに対し、新しい山口組は「6代目山口組」であり、一応、別個の組織ということになります。起訴状などでは、正確に表記する場合は、単に「山口組」とは記載せず、「5代目山口組」と記載しているはずで、正式な襲名後は、「6代目山口組」というのが、正確な言い方になります。
そうなると、直系組長の中には、6代目組長との親子関係について、おもしろくない、と考える者も出てくる可能性があり、そういったしこり、不和といったものが、内部抗争にまで発展するという可能性が当然出てきます。警察当局は、そこを警戒することになります。
ただ、警察当局としては、警戒すると同時に、山口組という組織に打撃を与える好機であるとも見ているはずで、当面、組織の引き締め、平穏な襲名を目指す山口組と、警戒しつつ隙あらば打撃を与えようとする警察当局の、一種のせめぎ合い、攻防が続くことになるでしょう。