大阪高検検事がスピード違反=1カ月以上聴取に応ぜず−神戸

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090612-00000205-jij-soci

男性検事は3月27日午後8時ごろ、同市中央区脇浜海岸通の制限速度40キロの市道を70キロで運転し摘発された。買い物帰りで、飲酒などはなかった。
神戸地検によると、検察庁の職員らが交通違反をした場合、警察は事情聴取などをした上で書類送検している。同署も検事に事情聴取のため署に来るよう求めたが、5月下旬まで出頭しなかった。

物事は、常にうまく行くわけではなく、様々な失敗、トラブル等が起きるものですが、そういった際に、いかに事後対応を適切に行うか(行えないか)によって、影響を最小限にとどめることもあれば、無用に拡大することもあって、この記事にあるのは典型的な後者のケースではないかと思います。
こういった記事が出る背景にも興味を感じますが、日頃から検察庁を快く思わない警察関係者によるリークが端緒という可能性もありそうです。

墜落の仏機に乗り遅れ 命拾いの女性が事故死

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/090612/erp0906122313007-n1.htm

女性は夫(66)とブラジルで休暇を過ごし、事故機で欧州に戻る予定だったが、夫婦は5月31日、同機が出発したリオデジャネイロの空港への到着が遅れ、命拾いをした。
夫婦は翌日の便でドイツに着き、夫が運転する車でオーストリア国内を走行中にトラックと衝突。女性は病院に搬送されたが、6日に死亡、夫も重傷を負った。夫の居眠り運転が原因だったとみられる。

私は運命論者ではありませんが、こういう実例を見ていると、人には生きるべき時もあれば死ぬべき時もあるのかもしれない、という気にさせられます。その意味で、重傷を負ったものの生存している夫の今後が気になります。

私はガス室の「特殊任務」をしていた

私はガス室の「特殊任務」をしていた

私はガス室の「特殊任務」をしていた

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で、ガス室等で虐殺された収容者の死体処理という「特殊任務」に無理矢理従事させられていたユダヤ人からの聴き取りをまとめたもので、収容所内における想像を絶する非人道的かつ悲惨な実態が明らかにされています。
ここまで堕ちることができてしまう人間(上記のユダヤ人ではなくナチスを指して言っていますが)の本性というものは、正に「原罪」と言っても過言ではなく、今後も、人類の歴史は、こういった人間の悪しき本性と常に向き合いつつ、善なるものを志向する、そういうものであり続けるし、また、そうでなければならないのではないかと、読み終えた後、しみじみと感じました。
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所には、以前から行きたいと思いつつ、いまだに行けていませんが、地図で見ると、ラウル・ワレンバーグが活躍したハンガリーも程近いので、ナチスの人道犯罪を振り返り人間の原罪を見つめ直す旅、というものに出かけてみたいという気持ちに、改めてなりました。

http://raoulwallenberg.org/

中井貴一さんの弁論

ドラマ「スマイル」ですが、そろそろ最終回が近づき、多少は番宣にもなるとも思うので、ちょっと書き留めておきます。
最近、TBS緑山スタジオへ行って、特に法廷シーンの撮影に立ち会っていますが(昨夜放映されたものについても、法廷シーンはスタジオで立ち会っています)、最近、弁護士役の中井さんが、被告人のため弁論するシーンがあり(来週金曜日に放映予定)、言葉の運び方、間の取り方、表情、視線、身振り手振り等々が素晴らしく、20年ほど、法廷に立ち自らも様々な法廷活動をしつつ他人の姿を見てきた私としても、今まで見てきたものの中でこれ以上のものはないほど素晴らしいものでした。本番まで、繰り返しそのシーンを中井さんが演じていて、セットの中やモニターで、私も繰り返し見ることができ、今後、裁判員を前にして冒頭陳述や弁論を行う可能性もある身として、大変勉強になりました。演じている中井さんから、そのシーンについて問題はないですかと問われたので、素晴らしく、勉強になりましたと、率直にお伝えしておきました。

何があった? 有名サイト「ゆびとま」の突然停止 あす再開予定

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090613-00000543-san-soci

ゆびとま」のビジネスモデルは、その会員数の多さを“武器”に、スポンサーからの広告収入で成り立っていたとされる。「IT業界の成長期でもあった12年ごろまでは、広告も順調に集まってきた」(業界関係者)というが、その後のネットバブル崩壊以降はスポンサー側も広告効果を厳しく見極めるようになり、「ゆびとま」の広告収入も次第に減少していったとされる。
そうした状況の中で発覚した「暴力団勢力の関与」というマイナス情報は、スポンサー離れや会員の退会を決定的に加速させたというのだ。

かつてはユニークな存在であり、それだけに注目されましたが、その後、SNSなど同種の機能を備えたサービスが次々と出現する中で、次第に魅力を失ってしまったということは言えるでしょう。そこに、上記の記事にもあるような、衝撃的な事件が起き、致命傷になって、立ち直れないまま現在の状態になってしまったということではないかと思います。
記事では、

「再建委員会」のメンバーは、複数の企業と日ごろからサイトをよく利用している数人のヘビーユーザーで構成されているとされる。また、復旧後の個人情報の帰属やサービス全般の運営についても「この指とまれ」側と慎重に協議する旨も記載されていた。
だが、運営母体の変更を示唆する告知について、会員からは「再建委員会の存在は初耳。運営にかかわる重要事項の説明も一方的だ」といった批判が噴出しているのだ。
再建委員会の具体的な構成メンバーや復旧状況などについて取材しようと、委員会事務局の問い合わせ先のアドレスにメールを送ったが、期日までに返答はなかった。

とあって、再建できるかどうか、かなり大きな疑問符がつきますが、「再建委員会」なるものの実態すら不明である以上、とても安心、信頼して利用し続けるということはできそうにないですね。

暴力教官逮捕の広島少年院〝模範”だった

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20090613-505984.html

容疑者(43)が、学習障害に対応した指導など、同少年院での取り組みを2007年2月のシンポジウムで先進的な成功例として発表していたことが13日、同シンポジウム関係者への取材で分かった。
翌3月には当時の安倍晋三首相が少年院を視察。教育再生会議の分科会でも、退院後に再非行に走る割合が全国で最少レベルの〝模範的”少年院として紹介されたという。内部調査では、教官による暴行は08年度だけで100件確認されており、広島地検は暴行が始まった時期や経緯について捜査している。

単に、感情が昂るなどしたことによる偶発的な犯行ではなく、暴力を有効な手段として徹底的に活用し少年院全体を恐怖によって支配しつつ、外部に対しては、「先進的」「「模範的」「成功例」を装うという、恐るべき悪魔的な少年院が、この日本の中で出現していた可能性が極めて高いでしょう。
ナチスSS(親衛隊)隊員のような、人格を二重三重に使い分けられる悪魔的な教官が集まっていた可能性も高く、なぜ、このような強制収容所のような少年院に成り果てていたのか、徹底的な究明が急務でしょう。1匹のゴキブリの背後には、50匹、100匹のゴキブリというものが必ずいるもので、全国の少年院に、同様のゴキブリが巣くっている可能性というものを避けて通るべきではないと思います。
もし、この少年院内や他の少年院で、収容者の死亡例があれば、それについて徹底的に疑いの目で見る必要もあると思います。
刑務所や拘置所に比べて、少年院は職務にまじめに取り組んでいる度合いが高いという印象を私は持っていましたが、この事件でその印象は一気に崩れましたね。
家庭裁判所も、今後、少年院送致という処分を選択するにあたっては、少年を、こういった地獄のような場所へ送り込むことになりかねない、という目で、改めて処分の在り方を考えるべきかもしれません。

「本庁」とか「本省」のアクセント

先ほど、NHKの「追跡 AtoZ」を、仕事をしながら見ていたところ、キャスターが、社会保険庁について「本庁」と言っていて、「本」にも「庁」にもアクセントを置かず、平板に言っていましたが、少なくとも組織内部の人間が「本庁」「本省」と言うときは、平板に言うものであると思います。
検察庁の場合、法務省は「本省」になりますが、内部の人で「本」のほうにアクセントを置いて話す人を、私は見たことがありません。
これが、映画、ドラマになると、かなり多くの作品で、「本」庁、「本」省と、前の方にアクセントを置いて言われていて、私は、前から奇異な印象を抱いていました。
こういった微妙なアクセントは、わかる人にしかわからず、なかなか難しいものなのかもしれません。