明智光秀関連の本を何冊も買ったり検索したりしたせいか、アマゾンのおすすめでこれが出てきて、興味を感じ読んでみました。江戸初期に、明智家の関係者が語ったところを書き留めたものとされています。
江戸時代に、群馬県の沼田藩領主になった土岐家(元は明智家)の祖の土岐定政が明智光秀の甥、とするのが明智物語ですが、下記の2019年の記事では、
上記の土岐家に伝わる文書で、
「光秀が以前言った。土岐氏の一族で定政はいとこである。定政は家康に従って軍功をあげたので、刀(備前兼光)、甲冑(かっちゅう)、青氈(せいせん)を贈る」
井澤さんは「土岐系図では、光秀と定政が『はとこ』となっているが、2人が『いとこ』の文書は定説を覆す新発見」と指摘する。
とあるとのことで、明智物語にも、明智光秀が土岐定政に刀などを贈った記述があって、符合するものがあります。
私が読んだ明智光秀関連本では、明智軍記が、信憑性に疑問を呈されつつも参照されていた印象がありますが、明智物語にも一定の信憑性が感じられ、おもしろいものがあると、読み終わり思いました。