『遺言』 闇社会の守護神と呼ばれた男、その懺悔と雪辱

以前、購入してちょっと読んだだけでいたのですが、最近、

バブル:日本迷走の原点

バブル:日本迷走の原点

を読み終えたところで時代的にかぶる田中氏の著書を読んでみたくなり、通しで読んでみました。
ベストセラーになった

反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)

反転―闇社会の守護神と呼ばれて (幻冬舎アウトロー文庫)

と重なる部分もありましたが、田中氏が服役した後に書かれたものであるだけに、服役の原因となった事件や服役中のことなど、「反転後」についてもいろいろと書かれていたのが印象的でした。
様々な評価があると思いますが、田中氏の有能さ、辣腕については衆目の一致するところではないかと思います。ただ、物事はやりすぎれば反動がくるものですし、身の丈を超えて大きなお金を動かしていれば、一旦、つまずくことで無理に無理を重ねざるを得なくなる、そういったことを踏まえて、早期に軌道修正できていれば、服役や早世もなかったのではないかという気はしました。
「反転」と併せて読むと、田中氏の人生がよくわかると思います。