朝日新聞に掲載された立花隆氏の寄稿

4月1日の朝日新聞朝刊「オピニオン」(東京にいる私が読んだのは15面)で、評論家の立花隆氏が、小沢一郎氏の秘書による政治資金規正法違反事件について、「民主代表のまま裁判を続けるのか 師から何を学んだ」として寄稿しているのを読み、この問題について様々に論じられているものの中で、特に印象的で考えさせられるものがありました。
立花氏が指摘しているのは、小沢氏による政治資金の集金手法で、それについては、私も本ブログで、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090316#1237132879

と、少しコメントしたことがあります(証拠を見ていないので、「可能性」と、控え目にコメントしましたが)。立花氏は、田中金脈問題にいち早く取り組み、その後も、闇将軍として君臨しつつロッキード事件の被告人でもあった故・田中角栄元首相に対する取材を続け、旧田中派の手法といったことを知り尽くしているだけに、その立花氏が、寄稿の中で、旧田中派に連なる小沢氏の手法が、田中元首相や金丸元自民党副総裁の手法を引き継いだもので、「金権時代のカルチャーが染みついたままである」と喝破していることには、重いものがあるという印象を受けました。
立花氏は、ロッキード事件での逮捕と同時に自民党を離党した田中元首相にならい、民主党代表の職を辞すべきであるという主張を、上記の寄稿中で展開していますが、それについては、結局のところ、小沢氏の決断によるしかないものの、今後、法廷での主張、立証の中で、国民が、かつての「田中的」なものを目の当たりにすることになる可能性は高いと言えるでしょう。
立花氏の主張を、より深く理解するためには、下記の本が参考になります。