籠池氏の偽証罪での告発「野党の状況をみていると難しい」 自民・下村博文幹事長代行

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170326-00000512-san-pol

下村氏は都内で記者団に対し「(籠池氏は喚問で)偽証罪に問われるべき発言が多々あった」と指摘した。ただ、国会の告発は喚問を実施した委員会の全会一致が慣例となっている過去を踏まえ、「(追及を強める)野党の状況をみていると難しい」と述べた。

偽証罪が成立するためには、「記憶に反して虚偽の証言をすること」が必要であり、記憶に反しているかどうかという内心の状況が問題になるだけに、否認事件であれば、虚偽性が証拠によりかなり高度に裏付けられていてこれだけの証拠関係では記憶に反して証言したことが明らかであるというレベルの事実関係にないと、起訴、有罪判決は難しいものです。水掛け論状態でいろいろな人に聞いてみても、供述が一致せず特段の裏付けもない、といったものは、告訴、告発が出ても不起訴になるのが普通です。現在、報じられているような事実関係を前提にして、偽証罪による告発が国会から出ても、その後に目覚しい、偽証を裏付ける証拠でも出ない限り、不起訴になる可能性が相当高いでしょう。
偽証罪の立処湯というのは、それほど難しいものです。