http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160613-00000004-jct-soci&p=1
タケノコは地域の食文化に根付く一方、クマの主食でもある。しかも、クマはこの時期交尾期を迎え、神経質になる。専門家は「タケノコ採りの人は下ばかり見ているから、近づくクマに気付かない」と指摘する。
それで生計を立てる人は少なく「ほとんど自家消費用」だが、「30キロ40キロと、何十本も採る人が多い」そうだ。煮炊きものにしたり、缶詰にしたりと、タケノコはこの地方の食文化に深く根付いている。
都会で生活していると、熊が出る山になぜ危険を犯して入るのかと、いぶかしく思いがちですが、記事を読むと、その地域の食文化が背景にあって、確かに危ないから全面的にやめましょう、と簡単には片付けられないだろうなと感じるものがありました。
熊も人も、同じタケノコを目指しつつも、これまではうまく棲み分けていたのが、こうして熊が人を喰う事故が相次いでいるのは、記事でも言及されているように、従来のバランスが崩れてしまっている側面が強いのでしょう。悲しいことですが、ただ、そういうバランスの崩れや事故の頻発の中で、やはり身の安全を図る必要があり、タケノコのために貴重な人命が失われないよう、入山は当面控えていただきたいと感じます。
人と動物、特に猛獣との共存は難しいものであると、改めて感じました。