高速120キロ、期待と不安交錯 海外では無制限の国も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160326-00000038-asahi-soci

警察庁は、欧州諸国で高速道路での死亡事故が少ない5カ国について、高速道路の規制速度を調べた。オランダやデンマークスウェーデンは従来、時速110〜120キロと日本を上回っていたが、2004年以降さらに120〜130キロに引き上げた。イギリスは113キロという規制速度を設けた1973年から一度も変えておらず、ドイツには規制速度が原則なかった。

今年の初めにちょっとドイツへ行く機会があり、その際、レンタカーで初めてアウトバーンを走ってみて、その際、最高で時速190キロくらい出してみました。そこまでの高速で走るのは初めてでしたが、アウトバーンでは、走行車線を120キロから140キロくらいの巡航速度の車が走り、追い越し車線を200キロ前後の車が走っている感じで、うまく「棲み分け」ている状態で走りにくさはなかったものの、200キロ近くの高速で走行していると、前の車がちょっと減速するとあっという間に目の前に迫ってくる感じで、これは慣れなていないと怖いなという印象がありました。
日本でも制限速度について議論が展開されていますが、120キロでの走行が想定されているところもあるわけですから、道路の状況に応じて、問題なければ海外で認めている国もある130キロ程度も許容することを含め、弾力的に、合理的な制限速度を設定することが必要ではないかと思います。現実的ではない制限速度を定めてしまうと、ほとんど人が守らない、有名無実のものになり、その中を制限速度内でトロトロと走っている車がいると流れが乱されかえって危険ということにもなりかねません。高速道路の機能を十分に使うことと安全性が両立できる、そういう合理性を持った制限速度の設定という観点で今後も検討してほしいものです。