http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150201-00000000-jct-soci
ISIL(いわゆるイスラム国)に拘束されている後藤健二さん(47)を殺害したとされる動画が、2015年2月1日朝(日本時間)までに、YouTubeにアップロードされた。
実に痛ましいことで、先に殺害されたと推測される方とともに、2名もの尊い人命が失われたことは残念というしかありませんし、非道な行為に強い怒りを感じます。
日本政府の、シリア周辺への人道援助を行うというアナウンスが、ISIS(イスラム国)に、敵対する日本というメッセージを送ることになったのではないか、という批判は巻き起こっていますが、日本と米国の同盟関係や、日本政府が基本的に米国の対ISIS対策(空爆を含め)を支持してきていることから、ISISから敵視されることは予想されたことで、今回の中東訪問における安倍首相の声明などをことさら取り上げて批判するもいかがなものか、という印象は受けます。ただ、中東情勢には複雑で難しい面が多々あり、そこに、日本が割って入ること自体が、思わぬ反応、反発を受けることは今後も大いにあり得ることです。これ以上、日本や日本人を危険にさらすことがないように、日本政府としても、さらに細心の注意を払いつつ、対中東政策を検討し進めるべきではないかと思います。
また、ISISは日本人に危害を加えると明言しており、どこまで本気かどうかはともかく、特に中東方面在住の日本人の方々には、安全にできる限りの注意を払い、このような悲劇的な事態に立ち至らないようにしていただきたいと思います。そこに対して、日本政府としても十分なバックアップ、支援体制を敷くべきでしょう。
今後の対策、対応について、感情的ではなく冷静な、後ろ向きではなく前向き、建設的な議論が重ねられ、暴力、弾圧に苦しむ人々が減り、そのために日本が、特定のどこか、誰かに肩入れするのではなく人道に貢献する形で支援ができる、そういう進み方がされることを私は願っています。