「オレたち、すごくね?」キー局内定者飲み会での傲慢トークの一部始終

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「オレたちって、すごくね?」
(年配の人向けに解説すると、「すごくね?」は若者言葉で「すごくない?」とか「すごいよね」とほぼ同義。要は、彼らが自慢する時に口にするフレーズだ。)
「だってさ、各局の応募者2万人のうちから選ばれた20人なんだぜ」
大人の目から見て、「不遜」としか言いようがないフレーズも飛び出す。
「どうしてこの飲み会に週刊誌が来ないのかな〜、だってオレたち、これから日本の報道の中心を担うメンバーなんだぜ。週刊誌の記者がいたら良い記事が書けるのに何で来ないんだろう?」
自信満々。
その自意識の高揚たるや大変なものだ。

私も、かつては、2万3000人か2万4000人くらいから選ばれた500人弱(司法試験に合格したということですが)であったことがあるので、この傲岸不遜な気分は(わたしはそこまでの傲岸不遜な気持ちを持ったことはないですが)、何となくわかりますね。日本で「エリート」と呼ばれる人々は、こういう「選抜された」という意識を強烈に持ちがちで、ありがちなことと言えるでしょう。
ただ、世の中、それで10年、20年と過ごせるほど甘くもないわけで、そういった不遜なエリート意識が我が身や組織にマイナスに働くこともありますし、マイナスでは済まず命取りになることもあります。そういう、傲岸不遜さをいかに払拭し、謙虚で周囲の人々に信頼されるような人物になれるかが、その人のその後において問われ、中枢を歩むのか、傍流に終わるのかを分けるのではないかという気が、こうして、社会の片隅で細々と生きるようになってみると、しみじみとします。
選抜され、一見、順風満帆にみえても、実は難しい道に足を踏み入れてしまったのかもしれない、ということに、早めに気づくかどうかも問われているように思います。