東大文1、門前払いなし 13年ぶり 難関敬遠?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130215-00000007-asahi-soci

東京大学は、25〜26日にある文科1類の2次試験(前期日程)へ向け、受験者の一部を大学入試センター試験の成績を基に門前払いする「第1段階選抜」を行わないことを決めた。規定の倍率に達しなかったためで、2000年度入試以来13年ぶりという。

法学部の人気低下の影響もありそうですね。
私が大学に入学したのは昭和58年ですが、当時の東大法学部は、日本有数の学者になる、官僚になって日本を動かし政治家へも転身する、法曹になり裁判官や検察官になれば出世街道を歩み弁護士になれば大事務所の大弁護士になる、企業に入り役員、社長になる、といった、夢と希望に満ちあふれた、黄金色やバラ色に彩られた存在で、私のように、頭も成績も悪い田舎者にとっては、雲の上の、さらに上にあるような存在でした。そういう存在ですから、文系で頭も成績も良い人は殺到していて、合格すればエリートとしての人生が約束されていたものでした。
今や、官僚になってもバッシングされ給料も下がり天下りも困難、政治家になっても昔のようなうま味はなく、法曹界は弁護士大激増など良い話はない、企業もいつつぶれるかわからず東大出身者だから順調に出世できるとは限らない、と、昔とは様変わりしていて、昔のような黄金色、バラ色状態とは程遠く、優秀な人材が集まりにくくなっているのでしょう。
元々、私には無縁な世界なので、嘆き悲しむような気持ちはないですが、一応、法学部出身の法曹の端くれなので、法学部の人気が低下することには、一抹の寂しさは感じます。